まずは現状整理として、髪質改善メニューが“なぜ支持を集めたか”、そしてその先でなぜ次のメニューが求められているかを押さえておきましょう。
- 髪質改善とは、通常のトリートメントではカバーしきれない「ダメージ毛・うねり・広がり・パサつき」などを内部から補修し、髪質自体を改善しようという施術です。crystal-hair.graws-service.com+1
- 多くのサロンで「酸熱トリートメント」「水素トリートメント」「プレミアムケアカラー(髪質改善カテゴリ)」などと呼ばれるバリエーションも出てきています。air.st+1
- ただし、「髪質を改善」という概念が浸透したことで、それ自体が差別化になりにくくなりつつあります。つまり、次なる“新しい価値”提供が必要になっています。
消費者側では「ツヤ髪・まとまり髪」は標準になりつつあり、「さらにどう魅せるか」「どんな悩みを予防・改善するか」に関心が移ってきています。そこで、「次に来るトレンドメニュー」はその “次のステージ” を捉えたものであると考えられます。
■ 次に来るトレンドメニュー予想:“頭皮+毛髪+ライフスタイル”を包括するもの
私見ですが、これから注目されるメニューは以下のような方向性を含んだものになると予想します。
① “頭皮ケア/髪土台ケア”を前提としたラグジュアリー施術
髪の質を整えるには、毛髪だけでなく 頭皮環境・髪が生えてくる土壌 を整えることが鍵です。例えば、あるサロンでは「ヒト幹細胞培養液&炭酸クレンジングヘッドスパ」という頭皮からのアプローチメニューを提示しています。turntokyo.jp+1
このように、「髪質改善+頭皮リセット/毛髪育成ケア」のハイブリッド施術は、まだ市場で飽和していない領域。サロンとしても単なる“髪をきれいにする”ではなく、“髪が育つ環境を整える”サービスを提供できれば、付加価値が高くなります。
たとえば「頭皮診断/毛髪解析+ケア成分+フォローアッププログラム」という体系を組むことで、顧客の“髪の未来”を見据えた提案が可能になります。
② “デザイン性+ケア機能”の融合メニュー
髪質改善では“まとまり・ツヤ・滑らかさ”が中心でしたが、次に求められるのは「デザインを楽しみながらケアもできる」施術。つまり、カラー・パーマ・ハイライト・白髪ぼかしなどの美容デザインと、髪質改善的ケアを同時に組み込んだメニューです。
たとえば、「カラーのたびに髪のダメージをリセット/予防するプロセスを含めた施術」や、「白髪ぼかし+髪質改善成分導入」といった複合メニューがその代表。
実際、サロンメニューでも「カラー+艶髪ヘッドスパ」「髪質改善ストレート+トリートメント」など複合型を展開しています。treat-hair.com+1
このようなメニューは、顧客のライフスタイルや手間を軽減しながら満足度を高めるため、今後さらに増えるでしょう。
③ “髪・頭皮・環境・ライフスタイル”を意識したサステナブル&予防型ケア
令和~令和後半にかけて、消費者の価値観は「美しくなること」だけでなく「持続可能であること」「ライフスタイルに馴染むこと」「予防的であること」へシフトしています。この流れを捉えた美容メニューがトレンド化しやすいです。
例えば、化学物質を極力抑えた「和漢彩染」や、活性酸素ケア・酵素クレンジングを組み込んだトリートメントが紹介されています。turntokyo.jp
この方向から考えると、次に来るメニューとしては:
- 頭皮・髪を活性酸素・環境ストレス(UV・PM2.5・乾燥)から守る成分を用いた“予防型美髪メニュー”
- リサイクル/低炭素/オーガニック成分を前提とした“エシカル美髪”施術
- 自宅とのケア連動型(サロン+ホームケア)を前提とした“髪の育てる”プログラム型メニュー
などが考えられます。
このようなメニューは、単発施術ではなく“継続利用”を前提に設計されるため、サロンの顧客囲い込み・リピート率を高める意味でも優れています。
■ メニュー案を具体的に予想してみる
上記の流れを踏まて、具体的な名称や内容まで予想してみます(あくまで“予想”ですが、取り組みやすい切り口です)。
- 「スカルプ&髪育ラグジュアリーコース」
・頭皮クレンジング(炭酸/酵素)+ヒト幹細胞培養液導入+マイクロニードルor低周波刺激
・毛髪育成成分(アミノ酸・ケラチン・ペプチド)+ケアトリートメント
・最後にカラーorハイライト併用でデザイン性をプラス
→ 髪のボリューム・地肌の健康・デザインを一気にケア。特に30代後半~50代の“髪の変化”を感じる世代に響く施術。 - 「ケアカラー/ケアパーマ付きデザイン髪質改善」
・カラー施術前〜中で髪質改善成分を前処理/同時処理することで、明るさ・デザイン性を保ちつつダメージを最小化
・白髪ぼかし/ハイライト/バレイヤージュ等のデザインカラーと髪質改善トリートメントを融合
→ 若年層~中年層で“おしゃれを楽しみながら髪をきれいに保ちたい”というニーズに応える。 - 「エシカル美髪プログラム」
・オーガニック・植物由来成分・低刺激処方によるトリートメントorケアストレート
・環境配慮型メニュー(薬剤量削減/サロン内資源循環提示)+ホームケアキット連動
・定期フォローとプログラム型(3回/6回コース)で髪質変化を実感
→ SDGsや美容のサステナビリティに敏感な20〜40代女性・本質志向の顧客の取り込みに有効。
■ サロン展開でのポイント・注意点
トレンドメニューとして企画・導入するにあたって、サロン側で押さえておきたいポイントもあります。
- カウンセリングと写真/数値化:特に「頭皮+髪育」「予防型メニュー」では、施術前後の変化を可視化できると説得力が上がります。デジタル分析機器・頭皮カメラ・毛髪測定などを活用すると良いでしょう。
- 技術/薬剤知識のアップデート:髪質改善の次ステージでは、新成分(幹細胞培養液・酵素・ペプチド)や新技術(マイクロニードル・波動ケアなど)が関わる可能性があります。スタイリスト・ケアリストの教育も重要です。
- 価格設定とコース設計:ハイブリッド/ラグジュアリー/継続型プログラム型であれば、単発メニュー以上に価格と所要時間がかかることが想定されます。顧客にとって「価値ある体験」であることをしっかり訴求しましょう。
- ホームケアとの連動:サロンでの一次施術だけでなく、自宅ケアとのリンクを持たせることが顧客定着につながります。専用アイテムやフォローアップ提案によって“髪を育てる”感覚を継続化しましょう。
- プロモーション・ブランディング:トレンドメニューとして真っ先に発信することで“最新技術を提供しているサロン”というブランド価値を高められます。ビフォーアフター・事例紹介・SNS発信も加速させましょう。
■ まとめ:次のトレンドメニューは“総合的ケア+デザイン+予防”がキーワード
まとめると、髪質改善が「髪をきれいにする」土台を築いた今、その次に求められるのは、以下の要素を含んだメニューです。
- 頭皮環境・髪の土台に働きかけるケア
- デザイン(カラー・ハイライト・パーマ)とケアの融合
- ライフスタイル・予防・環境配慮を見据えたプログラム型施術
これらを組み込んだメニューをいち早く提供できるサロンが、新たな価値を発信できるでしょう。顧客の「美しい髪を長く保ちたい」「おしゃれも妥協したくない」「安心・環境・予防にもこだわりたい」というニーズに応えることが、2025年以降の美容メニュー成功の鍵となります。
美容師・サロンオーナーの皆さまは、ぜひこの機会に「次の一手」としてメニュー企画・教育・発信を検討してみてください。そして消費者の皆さまも、「“髪を整える”だけではなく、“髪を育てる”時代」に向けて、自分の髪・頭皮・ライフスタイルにフィットしたサロン体験を探してみてはいかがでしょうか。


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