「ブリーチを使ったダブルカラー」の魅力と注意点

はじめに

「明るくて透明感のあるカラーにしたい」「普通のカラーでは出ない色味を楽しみたい」――そんな方におすすめなのが、いわゆる「ダブルカラー（ブリーチあり）」の手法です。通常のカラー（シングルカラー）以上に色の幅が広がる一方で、髪への負担や施術の流れ・コストなども理解しておかないと後悔につながることも。今回は、「ダブルカラー」の基本からメリット・デメリット、施術の流れ、ケア方法まで、施術前に知っておきたいポイントを3000文字前後でしっかり解説します。

1．ダブルカラーとは何か？

まずは用語の整理から。ダブルカラーとは、一般に 二段階でヘアカラーを行う施術 を指します。具体的には、以下のような流れになります。

1段階目：髪の地色（メラニン）をブリーチ（脱色）するなどして明るくする
2段階目：その明るくなったベースにヘアカラー剤を入れて希望の色味を出す

この方法を使うことで、元の髪色に左右されず、明るくて鮮やかな発色を得やすくなります。デミコスメティクス+1
美容師さんの解説でも、「黒髪では色が入りづらく、ヘアカラー剤だけでは表現できる色に限界がある」ため、脱色ベースを作るという意味でもこの手法が使われています。デミコスメティクス+1

ちなみに、ダブルカラーには大きく２つのパターンがあります。

ブリーチありのダブルカラー：上記の「脱色→カラー」の流れ。
ブリーチなしのダブルカラー：脱色を極力せず、カラー剤で２回染めることで色味を重ねる手法。こちらは髪へのダメージを抑えたい人向け。デミコスメティクス+1

今回は “ブリーチを使った” ダブルカラーを中心に解説するので、特に「ブリーチあり」の特徴・注意点にフォーカスしていきます。

2．ブリーチありダブルカラーのメリット

ブリーチありでダブルカラーを行うことには、次のような大きなメリットがあります。

✅ 鮮やかな発色が可能

脱色して明るいベースを作るため、カラー剤が本来持つ色味をより逃さず表現できます。例えばパステルカラー、アッシュ系、ブルー系、ラベンダー系など、通常のカラーでは出しにくい色も出しやすくなります。 Oggi.jp+1

✅ 自分だけの色味が楽しめる

元の髪色に依存しにくいため、「思っていた通り／それ以上」の色味を目指せる可能性があります。SNSで見かけるトレンドカラー（例えば“ペールトーン”“ミルクティーベージュ”“シルバーアッシュ”など）もこの施術で叶いやすいです。 THE DIAMOND KYOGOKU|中洲|天神|美容室+1

✅ 色の幅が広がる

黒髪の人でも、一定以上明るくしてから色を入れられるため、単に「暗め＋色味弱め」の仕上がりではなく、「明るめ＋透ける色味」という仕上がりも狙いやすくなります。

3．ブリーチありダブルカラーのデメリット・注意点

一方で、メリットだけではなく「知っておいて欲しいデメリット・注意点」もあります。これを理解しておかないと、後で仕上がりや髪の状態に不満を持ちやすくなります。

❗ 髪へのダメージが大きい

脱色を伴うため、髪のキューティクルを大きく開け、色素を抜くという工程が入ります。これは髪の構造を多少壊す可能性があり、特に“元からダメージ毛”“細い髪質”“カラー履歴が多い髪”だとリスクが上がります。美容師側も「髪が既に深刻なダメージなら施術を控えたほうがよい」旨を指摘しています。 NGLORA+1

❗ 値段・時間がかかることがある

脱色＋カラーという二工程になるため、通常のカラーと比べて料金が高めで、施術時間も長くなる傾向があります。例えば「2～3時間かかる」などという説明が一般的です。パーマ美容師森越道大+1

❗ 色落ち・アフターケア次第で仕上がりが変わる

明るくしたベースに色を入れているため、色落ち（退色）が目立ちやすいという側面も。最初は鮮やかでも、数週間～数ヶ月後には色味が変化してしまうことがありますので、アフターケア・色落ち後のイメージも相談しておくべきです。 THE DIAMOND KYOGOKU|中洲|天神|美容室+1

❗ 施術前後の髪質や履歴が影響する

例えば、すでにカラーを繰り返していたり、縮毛矯正やパーマをしている髪、細くて切れ毛・枝毛がある髪などは、脱色の“抜けやすさ”“ムラ”“ダメージの進行”に影響します。美容師との相談・状態チェックが必須です。パーマ美容師森越道大+1

4．施術の流れ・サロンで確認すべきポイント

ブリーチありダブルカラーをお願いする場合、どんな流れになるか・事前にどこを確認すべきかを整理します。

🛠 施術の一般的な流れ

カウンセリング：希望の色味、髪の履歴（カラー・パーマ・縮毛など）、普段のスタイリング、髪質（太さ・量・クセ）を聞き取り。
ベースチェック・髪の状態チェック：現在の明るさ、ダメージ度、毛先・根元の状態。
脱色（ブリーチ）工程：髪を明るくするために薬剤を塗布・放置。必要に応じて分けて塗布（根元→毛先など）や保護剤使用。
洗い流し・必要に応じてトリートメント or 保護剤挿入。
カラー剤塗布：希望の色味を入れる。
仕上げトリートメント・ブロー・状態確認。次回のケア提案。

🔍 サロン選び・施術前に確認すべきこと

脱色を含む施術に耐えられる髪質かどうかの事前チェックがあるか。
使用する薬剤や保護処理（ケアブリーチ、プレックス剤、トリートメント挿入など）を説明してくれるか。実際、ブリーチによるダメージを減らすための“プレックス系”補強の使用をうたっているサロンもあります。アメーバブログ（アメブロ）+1
料金体系が明確か。脱色＋カラーという2工程なので、通常のカラーに比べて価格が上がることを理解。
施術時間の目安を提示してくれるか。「2〜3時間」「ダメージ状況によって延びる可能性あり」といった説明があると安心です。パーマ美容師森越道大
仕上がりの色味だけでなく「色落ち後のイメージ」「メンテナンス方法」を相談できるか。色落ちしてもきれいな状態を保つためにこの点は重要です。 THE DIAMOND KYOGOKU|中洲|天神|美容室

5．施術後・色落ち・ケア方法

どれだけきれいな色に仕上がっても、アフターケアを怠ると色持ちが悪くなったり、髪の傷みが進行したりします。以下はブリーチありダブルカラー後に意識したいケアポイントです。

🎯 色持ちを良くするために

カラー用シャンプー・トリートメントを使う。特に寒色系（アッシュ・グレー・ブルー系）なら紫シャンプー・ブルーシャンプーが効果的。 THE DIAMOND KYOGOKU|中洲|天神|美容室
直射日光・紫外線・プール・海水・塩素などによる退色・褪色を防ぐ。UVカットのスプレーや帽子の利用もおすすめ。 THE DIAMOND KYOGOKU|中洲|天神|美容室
熱によるダメージを避ける。アイロン・コテの使用頻度を抑え、使用時は必ずヒートプロテクト剤を。
定期的なトリートメントを行う（サロン・ホームケア問わず）。特に脱色をしている髪は乾燥・キューティクルの粗さが起こりやすいです。
次回のリタッチ・カラーのスケジュールを美容師とともに管理。毛先だけカラー・根元だけ脱色など、メンテナンス方法を相談しましょう。