「最近、髪がパサつく」「ストレートをかけてもツヤが出ない」「年齢とともにまとまりが悪くなった」──そんな悩みから“髪質改善”という言葉に惹かれる方は多いのではないでしょうか。
ですが、ひと口に髪質改善といっても、実はその定義は曖昧。美容室によってメニュー内容がまったく違うことも少なくありません。そこで今回は、「髪質改善とは何か」「どんな効果があるのか」「失敗しない選び方」まで、わかりやすく解説します。
髪質改善ってなに?
一般的に“髪質改善”とは、「髪の内部に栄養成分を補給し、ダメージをケアしながら健康的な状態に整える施術」のことを指します。
一見するとトリートメントのようですが、トリートメントよりも持続力や質感の変化が大きいのが特徴です。
ただし、美容業界では「髪質改善」という言葉に明確な基準はありません。
そのため、サロンによっては「酸熱トリートメント」「ケラチントリートメント」「弱酸性ストレート」「内部補修トリートメント」など、異なる技術を“髪質改善”と呼んでいることもあります。
髪質改善の主な種類
1. 酸熱トリートメント
現在もっとも主流といえるのがこのタイプ。
グリオキシル酸やレブリン酸などの酸性成分を使い、髪内部の歪んだ結合を整えることでツヤとまとまりを出します。
アイロンの熱を加えることで反応が進み、なめらかな手触りに。
ただし、熱処理のやり方次第で硬くなったり、色落ちしたりするリスクもあります。
2. ケラチントリートメント
髪の主成分であるケラチンタンパクを補い、ハリ・コシを与えるタイプ。
酸熱ほどのクセ伸ばし効果はありませんが、ダメージによるうねりやパサつきを抑えるのに効果的です。
繰り返すほど柔らかく扱いやすい髪質に近づきます。
3. 髪質改善ストレート(弱酸性ストレート)
縮毛矯正ほど強い薬剤を使わず、自然なストレートに仕上げるメニュー。
ダメージを抑えながらクセを緩和できるため、「真っすぐすぎるのは嫌だけど広がりは抑えたい」という方に人気です。
髪質改善のメリット
- ツヤと手触りの改善
内部から整えることで、表面に自然なツヤが生まれます。ドライヤーの時間も短縮できます。 - ダメージの進行を防ぐ
髪内部に必要な栄養を補給するため、枝毛や切れ毛を予防します。 - スタイリングがラクになる
朝のセットが時短になり、湿気による広がりも抑えられます。 - 継続するほど効果が高まる
一度で劇的に変わるというより、数回続けることで“理想の髪質”に近づいていきます。
髪質改善の注意点とデメリット
どんなに良い施術でも、やり方を間違えれば逆効果になることもあります。
- 酸熱トリートメントのやりすぎに注意
酸が強すぎたり、アイロンの温度が高すぎると、タンパク変性を起こして髪が硬くなることがあります。 - すべての髪質に合うわけではない
ブリーチ毛や細い髪には負担がかかる場合も。施術前にしっかりカウンセリングを受けましょう。 - 効果が永遠に続くわけではない
髪は死んだ細胞なので、一度の施術で永久的に修復することはできません。定期的なメンテナンスが必要です。
自宅でできる髪質改善ケア
美容室での施術をより長持ちさせるには、ホームケアが欠かせません。
- アミノ酸系シャンプーを使用する
洗浄力がマイルドで、髪のタンパク質を流出させにくいものを選びましょう。 - 洗い流さないトリートメントを毎日使う
ドライヤー前にオイルやミルクタイプをつけることで、熱ダメージを防げます。 - 高温のアイロンを避ける
180℃以上の熱は髪に負担をかけます。150℃前後でも十分きれいに伸ばせます。 - 寝る前の摩擦対策
シルクのナイトキャップや枕カバーを使うだけで、翌朝のまとまりが変わります。
こんな人に髪質改善がおすすめ
- 髪が広がりやすく、まとまらない
- カラーやアイロンでダメージが進んでいる
- ツヤがなく、老けて見える
- 縮毛矯正のような“真っすぐすぎる”仕上がりは避けたい
- 美容室に行ってもすぐにパサついてしまう
もしこれらに当てはまるなら、髪質改善はとても良い選択肢です。
まとめ:髪質改善は「魔法」ではないけれど、確実に変われる
髪質改善は、髪を根本的に健康に導くための“新しいヘアケアの形”です。
一度で完璧になるわけではありませんが、正しい施術とケアを続ければ、確実に手触りもツヤも変わります。
大切なのは、「自分の髪質に合った方法を選ぶこと」と「信頼できる美容師に相談すること」。
流行の言葉に惑わされず、しっかりと知識を持って取り組めば、毎日鏡を見るのが楽しくなるような“理想の髪質”に近づけるはずです。

コメント